喪中はがきの書き方やマナー文例はどういうものがある?文字は薄墨がいい?
身内に不幸があった時に、新年の挨拶を欠くことを事前に知らせる
「喪中はがき」というものを出しますが、初めて出すとなるとやはり
戸惑う事も多いのではないでしょうか?
そこで今回は喪中はがきの書き方やマナー、文例はどういうものが
あるのか、文字は薄墨が良いのかをお伝えしていきたいと思います。
喪中はがきの書き方やマナー
喪中はがきにも書き方のマナーがありますので一つずつ
見ていきましょう。
◆年賀は使用しない◆
「年賀」という言葉は使用せず、「年始」「年頭」「新年」
を使うようにします。
(例)「喪中につき年末年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」
◆頭語・結語◆
普通の手紙などは拝啓、敬具などの頭語や結語を入れますが、
喪中はがきの場合は拝啓、敬具などは不要です。
◆故人の年齢◆
年齢を記載する際、満年齢なのか数え年なのか悩む所だと思います。
喪中はがきでは数え年での記載が一般的です。
◆句読点◆
普通文章を作成する時には、句読点を入れるのが普通ですが、
句読点は文章を読みやすくするために作られたものなので、
儀礼的な挨拶状では相手に敬意を払い、使わないのが一般的です。
そして、行頭の1文字下げも儀礼的な挨拶状ではしないのが一般的です。
◆頭語・結語◆
普通の手紙などは拝啓、敬具などの頭語や結語を入れますが、
喪中はがきの場合は拝啓、敬具などは不要です。
◆続柄◆
続柄は故人と差出人様の関係を示すものです。
亡くなった方との続柄は必ず記入するようにしましょう。
一般的に続柄は世帯主から見た間柄となります。
夫婦連名の場合は夫、家族でしたら父親から見たものを表記します。
故人が妻の父ならば、世帯主の夫から見て義父となりますので、
「義父」、「妻の父」というような表記をします。
続柄については下記を参考にされて下さい。
本人から見た関係 | 続柄 | |
0親等 | 妻 | 妻、家内 |
夫 | 夫、主人 | |
1親等 | 父 | 父、実父、義父、養父 |
母 | 母、実母、義母、養母 | |
子供 | 息子、長男、次男、三男、長女、次女、三女、娘 | |
配偶者の父母 | 父、母、義父、義母 | |
2親等 | 兄弟、姉妹 | 兄、弟、姉、妹、長兄、次兄、次男、末弟、長姉、次姉、次妹、末妹 |
孫 | 孫、孫息子、孫娘 | |
父母の親(祖父母) | 祖父、祖母 | |
兄弟、姉妹の配偶者 | 兄、姉、弟、妹、義姉、義兄、義妹、義弟 | |
配偶者の兄弟、姉妹 | 兄、姉、弟、妹、義兄、義姉、義弟、義妹 | |
配偶者の父母の親 | 祖父、祖母 |
◆近況◆
喪中と同時に結婚や引越しなどした場合、喪中はがきに一緒に記載したくは
なりますが、喪中はがきは身内に不幸があった時に新年の挨拶を欠くことを
事前に知らせることが目的ですので、それ以外の事を書かないのが一般的です。
喪中はがきの書き方文例はどういうものがある?
文面の形式はほとんど決まっています。
あいさつ文→誰がいつ何歳で亡くなったか→お礼の挨拶→日付
という順番です。
年賀以外の「年始」「年頭」「新年」 の文例となります。
参考にされてみて下さい。
1)
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年○月に父○○○が○歳にて永眠いたしました
新年のご祝詞を申し上げるところ喪中のため欠礼させていただきます
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
平成○○年○月
2)
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
○月に母○○○が○歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深感謝いたしますと共に
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます
なお向寒の折から皆様にはご自愛のほどお祈りいたします
平成○○年○月
3)
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮させていただきます
かねてより病気療養中の祖父○○が○歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝いたしますと共に
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
平成○○年○月
喪中はがきの書き方文字は薄墨がいいの?
喪中はがきは薄墨で書いた方が良いという慣習があります。
薄墨=悲しみの涙で墨が薄くなってしまったことを意味しています。
薄墨で書くことがかなり定着しているので、使う方は多いですが、
喪中はがきを出す頃にも葬儀から日にちがたっている事が多いですので、
必ず薄墨で書かなければいけないという事ではありません。
また、筆ペンの方が見栄えはよくなるかもしれませんが、特に筆ペンに
しなければいけないという決まりもありませんので、書きやすいもので
大丈夫です。
まとめ
どうでしたか?
喪中はがきは喪中であるため新年の挨拶は控えさせていただきます。
という旨を事前に知らせるものです。
喪中はがきを作る時の注意点はいくつかありますが、その注意点さえ
おさえておけば自分で作る事も可能です。
業者さんに頼むというのも一つの手ですが、やはり手作りの方が
相手にも気持ちが伝わるのではないでしょうか。
文例なども参考に是非作ってみて下さいね。
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