食中毒が発生しやすい時期は?食中毒が発生する原因と発生しやすい温度
今年も食中毒の季節がやってきました。
毎年必ず出てくる食中毒ですが、よく耳にする時期とそうでない時期
がありますよね。
だいたい暑い時期に食中毒という言葉を多く耳にするかと思いますが、
果たして食中毒は暑い時期だけにあるものなのでしょうか。
そこで今回は食中毒が発生しやすい時期と、食中毒が発生する原因、
食中毒が発生しやすい温度をお伝えしていきたいと思います。
食中毒が発生しやすい時期は?
食中毒は1年中発生しますが、その発生状況は1年中同じという訳ではありません。
寒い時期の食中毒は少ないと思われている方もいるかもしれませんが、
今では冬でも食中毒はあります。
昔は寒い時期に食中毒は少なかったんですが、最近では冬にはウイルス性
(ノロウイルスなど)の食中毒が流行っています。
また、冬でも暖房で部屋の中が温かく、細菌が増殖しやすい事から、本当は暑い時期に
多いとされている、細菌性の食中毒もあるようです。
4月、5月の暖かくなる時期から7月~9月が一番多く、10月~12月には食中毒の
一種である自然毒(キノコやフグ)が多いようです。
春や秋の比較的涼しい時期にも食中毒はおこりますので、注意が必要です。
食中毒が発生する原因

食中毒と聞くと腐った食べ物を食べてしまったのが原因と思われる
方も少なくないと思います。
確かに食中毒は腐った食べ物を食べてしまうのも原因の一つですが
それだけではなく、新鮮な食べ物でも既にその食材が菌に汚染されていて、
それを食べてしまうと食中毒を起こしてしまうのです。
食材が腐っていなくても、原因となる菌がついていれば食中毒になる
ということですね。
食中毒と一まとめにしていますが、この食中毒には何種類もあり、
それぞれ原因となる細菌やウイルスが違います。
細菌やウイルスが違っていても、この菌達には共通する所もあり、
高温多湿を好むという性質があります。
だから夏場に食中毒が増えるんです。
そして、食中毒の菌が増殖するのには水分、栄養分、温度の
3つが必要で、この3つが揃うことにより、菌を更に増殖させて
しまいます。
◆水分◆
細菌は水に溶けた栄養分を分解して摂取します。
その為水分のない食品では増殖しません。
水分含量50%以下では増殖しにくく、20%以下では増殖できません。
◆栄養分◆
食品や残菜、有機物の汚れは細菌の栄養となってしまいます。
特に高たんぱく質食品は、細菌にとって、一番の栄養源となり、
調理器具についた食品や汚れも細菌の栄養となります。
人にとって栄養となる食品は、細菌にとっても栄養源となる
ということです。
◆温度◆
細菌が増殖するのに一番関係しているのが温度です。
食中毒の原因となる菌達はそれぞれ増殖に適した温度があり、
その温度で増殖します。
食中毒が発生しやすい温度
細菌の増殖に必要な水分、栄養分、温度の中でも温度が一番増殖に関係して
いるのは分かりましたが、食中毒の菌が発生、増殖しやすい温度は一体
どれくらいの温度なのでしょうか。
一般的に15℃~40℃が適温となり、35℃前後が最も増殖する温度となります。
逆に10℃以下や60℃以下で繁殖する事はめったになく、
殺菌するのには75度以上で1分以上の加熱が効果的となります。
まとめ
どうでしたか?
食中毒も時期によって細菌が原因だったり、ウイルスが原因だったり
しますが、食中毒は暑い時期だけではなく1年中ある事が分かりました。
食中毒の菌の繁殖を避け、最も菌が発生しやすい時期には十分な注意が
必要です。
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