鶏肉による食中毒の症状は?原因菌はなに?対処法は?
鶏肉は手軽な値段で購入でき、食卓に良く出てくる食材で、
加熱調理して食べるだけでなく、たたきなど生でも食べられる食材です。
ですが、十分に加熱されていなかったり、肉そのものに菌がついていたりすると、
鶏肉が食中毒の原因となってしまう事もあります。
そこで今回は鶏肉による食中毒の症状、鶏肉による食中毒の原因菌、
鶏肉による食中毒になった時の対処法をお伝えしていきたいと思います。
鶏肉による食中毒の症状は?
鶏肉による食中毒の症状はまず、発熱(37.5℃~38.5℃)、だるさ、頭痛、
食欲減退などの症状が現れます。
これは風邪の症状によく似ている為、風邪と間違えることも・・・
一見風邪だと思っていても、鶏肉による食中毒の症状は更に悪化し、
腹痛、下痢や吐き気だけではなく、嘔吐、水下痢でトイレに何度も駆け込む
といった状態となります。
何度も水下痢をしているせいで便に血が混じることもあり、この時
食欲も低下し何も食べられない状態となっている為、腸の中に何も入っていない
状態で下痢が続くことにより、半透明な便が出ることもあります。
鶏肉による食中毒は、障害を引き起こしたり死亡したりなどの心配はほとんどなく、
通常は1週間ほどで治癒します。
鶏肉による食中毒の原因菌はなに?
鶏肉による食中毒の原因菌はカンピロバクターという菌です。
このカンピロバクターは家畜の流産、胃腸炎、肝炎等の原因菌でもあり、
家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。
潜伏期間は2日~7日で他の菌よりもやや長い事が特徴です。
汚染食品中ではあまり菌は増殖しませんが、少量の菌でも発症する為潜伏期間が
長いのです。
温度が低く湿潤しており酸素にさらされないほど生存日数が長くなります。
その為、冷蔵庫の中はカンピロバクターの生存に好ましい環境です。
鶏肉による食中毒になった時の対処法は?
今はあまり胃腸に負担をかけない方が良い為、数日なら無理に食べる必要はありません。
ですが、水分補給は必ずしましょう。
嘔吐、下痢が続き、水分補給がきちんと出来ていないと脱水症状となってしまいます。
ですので、水分補給は忘れずに行って下さい。
水分補給の際、冷たい飲み物ですと、更に胃腸に負担がかかってしまいますので、常温の飲み物を飲みましょう。
普通の水でも悪くはないですが、薬局などで販売されている、OS-1などの体に吸収されやすく、塩分も入っている経口補給液がオススメです。
ですが、症状が重い方は病院での受診をオススメします。鶏肉による食中毒は障害や死亡といった事はありませんが、
カンピロバクターによる食中毒なのか、他の菌が原因の食中毒なのかは素人では判断がつきません。
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が重い方は市販薬の吐き気止め、下痢止めを服用しようと考えるかもしれません。
ですが、食中毒の時に吐き気止めや下痢止めといった下痢や嘔吐を止める薬を飲んでしまうと、体の中の菌を出そうとしているのに、逆に体の中に菌を出しずらくしてしまう事になり、かえって症状を悪化させ、長期化させてしまいます。
食中毒の場合はとにかく菌を体の外に出す事が大切です。
症状が重い場合に限らず、おかしいと思ったら病院で受診するようにしてください。
病院では便のサンプル検査で菌の判断をし、抗生物質や胃腸を整える薬などを処方されます。
病院で受診する事により自宅療養よりも早期での回復も期待できます。
まとめ
どうでしたか?
鶏肉は良く食べる食材の一つですが、一歩間違えると食中毒の危険があります。
鶏肉はなるべくなら生食せず、十分に加熱してから食べるように
してくださいね。
もし、すこしでも体の不調を感じた場合には、すぐに病院へ受診するようにしましょう。
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